現代アフリカと開発経済学
峯陽一著 日本評論社 1999年11月
英領カリブ海植民地出身で独学で経済学を学び独立したガーナの経済顧問とな ったルイス、ナチス・ドイツのユダヤ人抹殺プログラムを逃れた経験を背景に ナリジェリアの鉄道衰退を分析して退出モデルを提起したハーシュマン、そし て1943年英国支配下のインドで起きたベンガル大飢饉(300万人が餓死)を原 体験として1970年代のエチオピア、サヘル地域の飢饉を分析したアマルティア ・センという3人の「開発経済学者」の仕事を紹介しながら、開発の主体は誰 かを問いかける本。経済学入門者のための雑誌「経済セミナー」の連載をまと めたものなので、特別な予備知識を前提としていません。