アフリカにょろり旅
青山潤(著)
講談社
2009
研究者が書いた、マラウイ、ジンバブエ、モザンビークでのウナギ探しの旅のお話し。奇想天外で、ほぼ無計画な旅の途上に出会う人々、食べ物、乗り物、宿、市場、そしてウナギの話が、まるで漫画のストーリーように展開します。なにもそこまでしなくてもいいんじゃないというか、もう少し計画的な旅でもいいんじゃないかと思うし、登場する食べ物「ニャマチョマ」はスープ/シチューではなくて焼肉の間違いじゃない?と思いますが、そんな経験をしてまで幻のウナギを探し求める姿が滑稽でもあり、仙人のようでもあり。この本を読んで研究職志望者が減らないことを祈ります。専門であるアフリカのウナギの詳しい話があまり書かれていないのが少し残念。
研究者が書いたこちらの本も面白いです。