トレバー・ノア:生まれたことが犯罪!?

「トレバー・ノア:生まれたことが犯罪!?」英治出版
トレバ―・ノア(Trevor Noah)著
齋藤慎子 訳

これは母の愛の詰まった本です。そして、アパルトヘイト廃止前後の南アフリカの社会を、黒人でも白人でもない「カラード」の(でも、黒人社会の中で育った)著者の目から語られている本です。トレバ―・ノアはアメリカのTV番組「A Daily Show with Trevor Noah」という政治風刺で人気を博す番組の司会を務めるコメディアン(しかもシリアスで鋭い)。本は南アフリカでの彼と母親の暮しを中心に、彼の出生の背景(コサの母親とドイツ系スイス人の父親)、言葉と宗教と社会、黒人の毎日の暮しなどが、父親や親戚や友人とのさまざまなを通じてとても面白く描かれています。2センチくらいの厚い400ページの本ですが、一気に楽しく読めました。そして、南アフリカの今まで分からなかったことを知ることが出来ました。名誉白人という不名誉なタイトルを一時期保持していた日本に関係することも、ほんの少しだけですが書かれています。

6年前から米国に住むトレバ―・ノアは、現在大ヒット中の映画「ブラックパンサー」にコンピューターの声で登場しています。また、彼は最近「The Donald J. Trump Presidential Tweet Library」という、トランプ大統領のツィート集も出しました。

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バッタを倒しにアフリカへ

「バッタを倒しにアフリカへ」光文社新書
前野ウルド浩太郎 著

バッタに食われたいという夢を実現するためにバッタ研究者になり、サバクトビバッタの聖地サハラ砂漠に飛んだバッタ博士のフィールド記。モーリタニアでの研究所での暮らし、研究者をはじめ日々の暮らしで接した人たちのこと、そしてバッタのことなどを著者の持ち前のユニークな視点とユーモアたっぷりの文章で綴られています。バッタの本という割に中身はなかなか現れてくれないバッタを探し求めた奮闘の日々や著者の心もようが主体です。サバクトビバッタのことはそんなに書かれていません。もっとバッタのことを知りたい人は、同じ著者の「孤独なバッタが群れるとき―サバクトビバッタの相変異と大発生 (フィールドの生物学)」がおすすめです。こちらも十分に面白くて笑いが抑えられない本なので、期待は裏切られません。どちらも、モーリタニアという日本にはあまりなじみのない国の一端がわかる本でもあります。

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うしろめたさの人類学

「うしろめたさの人類学」ミシマ社
松村圭一郎 著

構築人類学(*)を提唱する文化人類学者が、研究フィールドのエチオピアでの体験やそこで考えたことなどをベースに、経済って何から始まり、国家と市場とわたしたち個人や社会をつなぐ制度や感情を人類学者の視点で解釈しなおしています。私たちのほとんどは、人と人、人と市場、人と国家などの関係性の中で、それぞれが居場所や役割をみつけて生きています。それぞれが持つそれら境界を引き直す試みをしてみよう、今ある構築された社会を一人一人の見る目や行動で変えていくことをやってみませんか、というメッセージの本だと思いました。本のタイトルにある「うしろめたさ」についての解説や「援助」の章の深さが少し心残りですが、新しい視点を与えてくれる面白くて説得力のある本です。分かりやすいはじまり、途中少し分かり難くなって(ちょっとアカデミックな感じになって)、でも最後はなるほどなあという気持ちになる本です。

*ジェンダーとかストレスなど社会の中にある性質や感情は、様々な作用の中で構築されてきたとされるが、そうした構築された社会を少し違う視点で組みなおしてみよう、そうしたらより良い社会の在り方が見えてくるかもしれない、そんなことを考えるのが構築人類学のようです。

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ルワンダに灯った希望の光

「ルワンダに灯った希望の光」書肆侃侃房
津田久美子 著
HAT de Coffee & Banana代表

10年前に横浜国際交流協会でお会いしてから、いろいろなシーンで接点があり、活動について伺っていましたが、活動を始めるず~と前から現在に至るまでの津田さんの経緯が分かる1冊でした。
津田さんの、アフリカ支援の活動は目標がはっきりしていてぶれる事がありません。冷静で客観的な対応がとても良く理解できました。
私もケニアでボランティア活動をしていた時に似たような経験を何度かしました。
メインのバナナペーパーに関する内容は、アフリカでの活動を考えている方には大変参考になる1冊です。
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http://www.amazon.co.jp/…/ob…/ASIN/4863852517/africarikai-22

アフリカの森から

「アフリカの森から」
小島美佐 著
文芸社

アフリカの女性・子供を守る会の機関紙「サバイバル・ガジェット」で掲載されている「アフリカの森から」が本になりました。
家族や仕事を通してナイジェリアの人・文化・生活が短い文章で書かれています。旅行や短い時間のかかわりではわからない、細やかな心(気持ち・感情)が伝わってきます。

男も女もみんなフェミニストでなきゃ

ナイジェリア人作家、チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ
くぼた のぞみ (翻訳)

「男も女もみんなフェミニストでなきゃ」河出書房新社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4309207278/africarikai-22

チママンダ・アディーチェのTEDスピーチを書き起こしたものの邦訳。
https://goo.gl/03aFD9

ハッピー・フェミニスト。
既成概念から解放されてフェミニズムを考えてみるというお話です。

 

 

娘と話す世界の貧困と格差

41fjxktta0l-_sx304_bo1204203200_著者:勝俣誠
出版:現代企画室

世界の貧困と格差を考えることは、「わたしたちはどんな世界に住みたいのか?」ということを考えること。それが、この本を書くきっかけだったそうです。父親が高校生の娘と話形でいろいろな話題が進みます。中高生だけでなく、誰にとってもとても分かりやすい本です。