森は消えてしまうのか?エチオピア最後の原生林保全に挑んだ人々の記録

Ethiopiaforest エスノグラフィーとは観察の記録のことですが、この本はエチオピアで2003年から2012年まで行われたJICAの「参加型森林管理プロジェクト」を観察して記録した、プロジェクト・エスノグラフィーです。日本人専門家やエチオピア人カウンターパート、JICAの本部と現地事務所の担当者などが経験した、夢、困難、議論、喜びなどがストーリー仕立てで、詳しく解説されています。一般的な開発関係の専門書と違い、比較的平易な表現で書かれていることと、プロジェクトの内部に焦点が当てられていることが特徴です。

コーヒー発祥の地であるエチオピア南部には、今でも野生のコーヒーノキの群生を擁す原生林が広がっています。資源としてのそれら森と野生のコーヒーノキの重要性はもちろんですが、同時にそこに住む人々のことも忘れてはなりません。森林保全と人々の生活の安定の両方を目指したプロジェクトは、それだけでも最初からハードルの高いことが分かります。プロジェクトのカバーした分野は、生態系、林業、普及、住民組織、市場ブランド化まで広く、やり取りをした相手は農民から日本の輸入業まで多肢にわたります。

アフリカでの開発に関心のある学生から一般の方まで、広く読まれて良い本でしょう。

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アフリカ教材シリーズVol.1 「コーヒーモノガタリ」

定価:¥1500円+税
ISBN 978-4-9904657-1-1
発行:アフリカ理解プロジェクト
執筆:織田雪江
対象:小学校高学年~大学

世界の一次産品貿易における代表的な産品コーヒーを切り口に、アフリカの豊かな文化、コーヒーをめぐる人々の暮らし、アフリカの課題と可能性、私たちの取るべく行動を共に学びます。

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教材の特長
豊富な写真教材と解説、別途購入できる実物補助教材(絵本や道具)で、アフリカの人々(エチオピアやタンザニア)の生活・文化の様子が、いきいきと伝わる。
臨場感あふれる写真をつかった参加型学習で、考える力と社会参画への能力を養う。
具体的なティーチング・プランを提案。初級~上級編のどこからでも始められる。

実践者の感想

  • エチオピアについて「最貧国」のイメージしかなかったが、コーヒーセレモニーの話が、とても新鮮だった。
  • エチオピアの豊かなコーヒー文化、写真でめぐる村ツアーで実際の村の生活を知ることができ、たいへん興味深かった。
  • 南北問題に偏りがちなコーヒーというアイテムを使った教材で、ポジティブに考えさせられるものはとても良いと思う。