ボツワナを知るための52章

ボツワナを知るための52章
池谷和信編著 明石書店
336ページ

池谷さんがボツワナ単独の本で52章も書けるのかと心配したというあとがきが印象に残りました。
「研究」の対象とならない、ごく基本的なデータ、歴史、そして日常生活の雰囲気を伝える本、重要だなと思いました。

AJF斎藤

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創造するアフリカ農民―紛争国周辺農村を生き抜く生計戦略

村尾るみこ著 昭和堂
326ページ

昨年10月、拓殖大学アフリカ研究愛好会と一緒に、拓殖大学国際学部で開催したセミナーで話してもらいました。
カラハリサンドが150メートルくらいつもっている疎林地帯でのキャッサバ栽培の報告、興味深いです。

AJF斎藤

アフリカと世界

川端正久・落合雄彦編著 晃洋書房 4,725円(税込み) A5判 420p

ベナンの公選市長の積極的な自治体外交を描く「第5章 市長から見た地方分権化時代の政治と世界」を興味深く読みました。

「第6章 ケニアにおける所有、境界および暴力」に、高橋基樹さんの『開発と国家 アフリカ政治経済論序説』後半部での議論をさらに深めていこう という意志を強く感じます。

第6章の末尾に付された以下の註が気になります。

26)アフリカにおける若者の失業と暴力への傾斜の問題については、既に1980年
代から大きな問題となっているが、1990年代以降にはさらに 国際開発の実務
上、また学術研究上、最も喫緊の課題の1つとなっていると言ってよいだろう。

AJF斎藤

アフリカン・ポップスの誘惑

アフリカン・ポップスの誘惑

多摩アフリカセンター編 春風社 *2007年

お葬式が出会いの場で、徹夜で踊りまくるという話に、何だか感動しました。最後にエイズで亡くなった人気歌手の「エイズに気をつけろ」という歌の全訳が掲載されているのも買いです。

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アフリカの医療・障害・ジェンダー―ナイジェリア社会への新たな複眼的アプローチ 


アフリカの医療・障害・ジェンダー―ナイジェリア社会への新たな複眼的アプローチ
落合 雄彦, 金田 知子編著 晃洋書房 2007年

章構成の前半5章は、ナイジェリアにおける精神医療の状況を紹介。植民地期からの歴史、研究機関/医療機関の現状、サバイバー自身の手記と文化人類学者に よる聴き取りなど、さまざまな視点からのアプローチは、これからの調査/研究の出発点になるだろう。後半5章では、障害者リハビリテーション、ろう者と手 話、感染症問題、リプロダクティブ・ヘルス、フィスチュラ問題を概説。「アフリカ障害者の10年」が進行中なので、もっと障害者自身の取り組みや、障害者 の自立につながる政策、支援活動の紹介がほしかった。

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マウマウの娘―あるケニア人女性の回想 

マウマウの娘―あるケニア人女性の回想
ワンボイ・ワイヤキ・オティエノ著 コーラ・アン・プレスリー編 富永 智津子訳 未来社 2007年

十代でケニア土地解放軍の闘いに参加し、ケニア独立後は政治家としても活躍した女性の自叙伝の前半。後半の翻訳も待たれる。70歳を超えて、ケニア独立の理念を高く掲げた政党を立ち上げた著者から目が離せない。

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開発フロンティアの民族誌―東アフリカ・灌漑計画のなかに生きる人びと

開発フロンティアの民族誌―東アフリカ・灌漑計画のなかに生きる人びと
石井 洋子著 御茶の水書房 2007年

サブサハラ・アフリカで最も成功したと言われてきた国家的潅漑計画の歴史と、1990年代末から始まった新しい動きを伝える標記の本を興味深く読みまし た。農民組合によるコメの集荷・販売に対する弾圧によって、個々の農家がどのようにしてコメを販売しているのかを伝える第3部は、八郎潟を埋め立てて誕生 した大潟村に入植した人びとの減反反対闘争、自主販売の取り組みを思い浮かべさせました。

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