現代アフリカ文化の今:15の視点から、その現在地を探る

「現代アフリカ文化の今:15の視点から、その現在地を探る」

ウスビ・サコ、清水貴夫 (編著)
青幻舎 (2020)

アフリカってやっぱり面白いなあ。

建築からファッション、音楽からコミック、現代アフリカ文化を広く網羅していて、アフリカの様々な地域や分野で繰り広げられているアートの今に触れられる本、アフリカってやっぱり面白いなあと思わせてくれます。

アフリカの芸術や文化は、もちろんアフリカの各地で花開き、今もどんどん進化しています。同時にそれらは、日本も含めた世界の各地でも根を下ろしたり、あるいは現地社会の中を漂ったりしながら、引き継がれたり進化したりしています。

多種多様なアフリカの現代文化を、200ページあまりの本で語りつくすことは到底できませんが、その豊かさや面白さに触れるには最適の本ではないでしょうか。文化人類学特有の言葉遣いがところどころで気になりますが、アフリカの現代文化に関心のある人ならだれでも楽しめる本です。

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ミルクをこぼしちゃだめよ

「ミルクをこぼしちゃだめよ」

スティーヴン デイヴィーズ (著), クリストファー コー (イラスト), 福本 友美子 (翻訳)
ほるぷ出版 (2013)

カラフルでとても読みやすい、子供向け絵本。

西アフリカのニジェールで、ペンダという女の子が、山のうえのおとうさんに、ボウルに入れたミルクを頭の上にのせてとどけるお話です。ストーリーの裏には挑戦、探求、信念、家族愛の要素がちりばめられています。

子供が、異国ニジェールの生活、文化、自然などに触れることのできる本。年長組から小学校の低学年向け。

最後がほろり。

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種子のデザイン

「種子のデザイン」
岡本 素治 著
LIXIL出版

「種って面白い」と発見したのはアフリカ。巨大なものやら、羽や刺がついてるものやら、不思議な形状のもの、まるでアート。
こんな種を集めて写真集にしたら面白いなあと思っていたら、あちゃー先を越された。
京都の本屋さんで見つけた1冊。こちらは世界の種子でデザインが美しいものが載っている。種子入門編として楽しめる。

アフリカの家の庭にあったカエンボク、カポックetc. 花や実もよかったが、子孫を残すために工夫を凝らした種子のデザインは、究極のアート!
写真の種は何の種でしょう?

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チョンキンマンションのボスは知っている

「チョンキンマンションのボスは知っている」
春秋社
小川さやか 著

タイトルだけで、いったいどれほどの人たちの心をつかむだろうか?

人類学者が、香港のタンザニア人コミュニティの中に身を置き、その一部になることで観たこと、経験したこと、考えた人生のことなどが生き生きと描かれている。

香港のタンザニア人コミュニティーを維持している「シェアリング経済」や相互扶助組合、ICTを使った本国との取引のしくみと、それらの合間を埋めている、お互いの人生に深く踏み入らないながらも、排除もしない価値観やコミュニティの在り方は、面白いし、読んでいてなるほどとなり、最後にはこんな人生面白そうだなという気持ちになり、こんな社会に身を置いたら安心かもという気にもなってくる。

”おわりに”で筆者が「私たちは必ずしも『危険な他者』や『異質な他者』を排除しなくてもシェアができるということを考える一歩になれば、うれしく思う」と述べている。私たちがこれからどのような社会で生きていこうとしているのかを考えることを助けてくれる一冊だろう。

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アフリカ教材シリーズVol.2「コーヒーモノガタリ改訂増補版」

定価:2000円+税
ISBN 978-4-9904657-4-2
発行:アフリカ理解プロジェクト
執筆:織田雪江
監修:辻村英之、アフリカ理解プロジェクト
発行日:2019年4月1日
対象:小学校高学年~大学

世界の第一次産品貿易における代表的なコーヒーを切り口に、アフリカの豊かな文化と可能性、コーヒーをめぐる人々の暮らし、アフリカと私たちの課題を学び、解決に向けて行動を共に考える教材。

2012年に出版した「コーヒーモノガタリ」の改訂増補版です。

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旧版への書評:エチオピ屋の研究記録

目次
学習の展開
1 コーヒーをめぐる多様な文化
2 コーヒーの生産国と消費国からみえること
3 コーヒーの価格を決めるのはだれ?
4 タンザニアのルカニ村を訪ねてみよう!
5 フェアトレードコーヒーのパッケージを比べてみよう
6 フェアトレードコーヒーのポップをつくろう
7 コーヒー農家の現状をよりよくする方法を考えよう
資料1 コーヒーセレモニー
資料2 国際フェアトレードラベル機構による国際フェアトレード認証のしくみ
資料3 ルカニ村2001-コーヒー危機のころの様子
資料4 ルカニ村2008-「ルカニ村・フェアトレードプロジェクト」のあゆみ
資料5 フェアトレードコーヒーパッケージ比較表
ワークシート1-6
別冊<写真資料40枚>

アアフリカのことわざ

深い!
「アアフリカのことわざ」
アフリカのことわざ研究会
東邦出版

人生、仕事、愛、道理についての、「なるほどー」と思うことわざの数々。

あなたの人生が豊かになること間違いなし。

続編が待ち望まれます。

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アフリカンプリント:京都で生まれた布物語

「アフリカンプリント:京都で生まれた布物語」
青幻舎

並木 誠士・青木 美保子 著
京都工芸繊維大学美術工芸資料館 監修

IMG_20190713_075016カラフルな布がアフリカの日常を彩っている。そんな布が一時期、アフリカから遠く離れた日本の京都で生産されていた。生産を担っていた企業のひとつ「大同マルタ染工」に残っていた資料と、当時を知る人たちへのインタビューで構成され、鮮やかで特徴のある文様をたくさんの写真で楽しむことの出来る本です。また、今ではアフリカを特徴づけるものの代表といえるアフリカンプリントがどのように生まれて、アフリカの人々の間に浸透していったのかという歴史を知ることも出来ます。ここにも、アフリカと日本をつなぐ過去の歴史が刻まれています。

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ストリートの精霊たち

「ストリートの精霊たち」
世界思想社

川瀬 慈 著

文化人類学者の筆者が、エチオピアの古都ゴンダールで出会った人々、主にアズマリと呼ばれる弦楽器を弾き語る楽師、宿泊するホテルの部屋に出入りする若者たちなどとの生のやり取り、筆者の感じたことが正直に綴られている。小説のような詩のような、あるいは日記のような内容なので、読者は誰でも、筆者のゴンダールのストリートでの日々を追体験することが出来る。論文ではないから感じられることがあるなと思います。

「ゴンダールのストリート、それは歌い、踊り、怒り、さまよい、嗚咽するのです。」

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牛とともに耕す:エチオピアにおける在来型犂農耕の未来可能性

「牛とともに耕す:エチオピアにおける在来型犂農耕の未来可能性」
京都大学アフリカ地域研究資料センター

田中利和 著

エチオピアは牛耕の国。牛を使って畑を耕すなんて遅れているって考えていませんか?実は牛耕はエチオピアの農業とは相性の良い、とても良く考えられた技術なのです。だから牛耕で何千年ものあいだ、人々を養ってこれたのです。
そんな牛耕について、この本にはなぜそうなのかが書かれています。博士論文をベースにしているので少々専門的な内容ですが、アフリカ理解プロジェクトもエチオピアで活動し、筆者から話を聞いたり、実際に研究している村を案内してもらったりしたので、あえて紹介させてもらいます。少し固いのを我慢してこの本を読むと、エチオピアでどんな農業がおこなわれているのかを知ることが出来ます。筆者は研究対象としたエチオピア中部のオロモ語を話す地域の村に何度も住み込み、農作業を見たり、実際に牛耕作業を自ら経験したり、下宿先の「エチオピアの兄弟分やの親たち」から話を聞いて得た情報をもとにまとめられており、話はリアルです。

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京都大学アフリカ研究シリーズは、面白い本がそろっています。

マッドジャーマンズ:ドイツ移民物語

「マッドジャーマンズ:ドイツ移民物語」
花伝社
ビルギット・ヴァイエ 著
山口侑紀 訳

まだドイツが東西に分かれていた頃、独立したばかりのアフリカ大陸では社会主義を掲げる国が多かった。1975年にポルトガルから独立したモザンビークもその一つで、1979年に東ドイツ(社会主義の方のドイツ)と協定を結び、契約労働者を送り込み始めた。1991年に東西ドイツが統一されるまでの間に約2万人の労働者が東ドイツに渡った。この本(漫画です)は、そうした東ドイツのモザンビーク人労働者への取材をもとに創作された3人のモザンビーク人男女を主人公にしています。社会主義、移民、差別、故郷、家族、恋愛、独立後紛争、国家の裏切り、アイデンティティーなどをめぐる3人の交差しながら展開するそれぞれの人生がつづられています。フィクションですが、本の中で語られる多くの出来事は、実際にモザンビーク人労働者の身に起こったことです。著者はドイツ人ですが、物語はモザンビーク人の視点で書かれています。また、その時代と背景は違っていても、考えや想いには現代の移民たちと共通するものがあるのではないでしょうか。

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